解説付 臨床工学技士国家試験 第36回 午後:第23問

脳死判定基準に含まれるのはどれか。3つ選べ。

a: 深昏睡

b: 平坦脳波

c: 左右瞳孔不同

d: 腱反射消失

e: 自発呼吸消失

脳死下で臓器を提供する場合、法に定められた脳死判定を行う。
(1)深昏睡:JCSで300、GCSで3
(2)瞳孔の固定・瞳孔径が左右とも4mm以上
(3)脳幹反射の消失(対光反射 、角膜反射 、毛様脊髄反射 、眼球頭反射 、前庭反射、咽頭反射 、咳反射)
(4)脳波平坦(少なくとも4導出で30分間以上)
(5)自発呼吸の消失(無呼吸テスト):(1)~(4)がすべて終了した後に行う
の5項目を行い、6時間以上経過した後に同じ一連の検査(2回目)をすることで、状態が変化せず、不可逆的であることの確認をし、脳死と判定される。なお、6歳未満の小児は脳死判定を24時間空けて行う。以上、6項目を、必要な知識と経験を持つ臓器移植に無関係な2人以上の医師が行う。また、生後12週未満の小児については、法的脳死判定の対象から除外されている。

a:正解

b:正解

c:瞳孔不同(アニソコリア)とは、瞳孔の大きさに差がある状態のことである。一般的には、その差が左右で1mmよりも大きい状態を指し、1mm以下の左右差は生理的にも見られる場合がある。脳死判定基準には含まれない。

d:脳幹反射の消失(対光反射 、角膜反射 、毛様脊髄反射 、眼球頭反射 、前庭反射、咽頭反射 、咳反射)があり、脊髄による腱反射は、脳死判定基準には含まれない。腱反射は、感覚神経、下位運動ニューロン、神経筋接合部、筋の障害、いずれでも腱反射は消失することがある。

e:正解

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臨床工学技士 国家試験 過去問
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